フィットネスバイクとランニングマシンはどっちが良い?特徴や消費カロリーを比較
フィットネスバイクとランニングマシンはどちらも自宅で気軽に運動ができ、運動不足の解消やダイエットに適した運動器具です。
一方で、
「自宅に置くならどっちが使いやすい?」
「消費カロリーが高いのはどっち?」
などと、どちらを選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、フィットネスバイクとランニングマシンの特徴や消費カロリーを比較しています。最後まで読めば、自分にどちらが合っているかが分かるでしょう。
※「エアロバイク(AEROBIKE)」はコナミスポーツ株式会社の登録商標であり、本記事ではフィットネスバイクと表記しています。
目次
フィットネスバイクとランニングマシンの特徴を比較
まずはフィットネスバイクとランニングマシンの特徴を、一覧で比較してみましょう。
<フィットネスバイクとランニングマシンの比較表>
比較項目 | フィットネスバイク | ランニングマシン |
---|---|---|
運動の種類 | ペダルの重さ | 有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、ランニング) |
負荷の調整 | 有酸素運動(自転車) | スピード、傾斜 |
心拍数や消費カロリー表示 | 可能※ | 可能※ |
メリット | ・膝への負担が少ない ・コンパクトで場所を取らない |
・全身運動になる ・スピードや傾斜など設定の幅が広い |
デメリット | ・負荷が脚だけに集中しやすい | ・ある程度広いスペースが必要 ・音や振動が発生しやすい ・膝への負担が大きい |
※商品によっては、表示機能がないものもあります。
ここからはそれぞれの共通点や、メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
フィットネスバイクとランニングマシンの共通点
フィットネスバイクとランニングマシンの主な共通点は、以下の4つです。
- どちらも運動の種類は有酸素運動
- 室内で運動できる
- 負荷を調整できる
- 心拍数やカロリー表示の機能がある
フィットネスバイクとランニングマシンは、どちらも有酸素運動に分類されます。
有酸素運動とは、軽~中程度の負荷を長時間かけ続ける運動のことで、心肺機能の向上や脂肪燃焼などの効果が期待できます。フィットネスバイクとランニングマシンはどちらも天候に関係なく、室内で有酸素運動を行うことが可能です。
また、負荷を調整することで、初心者から上級者まで対応しているのも共通点です。フィットネスバイクはペダルの重さ、ランニングマシンはスピードや傾斜で負荷を調整できます。
心拍数やカロリー表示などの機能が搭載されている機種も多くあり、心拍数や消費カロリーをリアルタイムに確認しながら運動できます。
フィットネスバイクの特徴
フィットネスバイクは、ウォーキングやランニングと比べて、膝の負担が少ないと言われています。なぜなら、シートやハンドルに体重を乗せたまま運動できるからです。
一方、ウォーキングやランニングは着地時に膝へ負荷がかかりやすく、とくに始めたばかりの方や筋力が弱い方、体重が重い方は膝を痛めやすいと言われています。
また、ランニングマシンと比べてコンパクトで、場所を取らないのもメリットです。使用しないときは、折り畳んで収納できる機種もあります。
フィットネスバイクのデメリットは、使い方によっては脚が太くなりやすいことです。負荷が大き過ぎると筋トレとしての要素が大きくなり、筋肉肥大につながります。
脚が太くなるのを防ぐには「軽めの負荷で長時間」を意識しましょう。20分以上を無理なく漕げるぐらいの負荷がおすすめです。
「フィットネスバイクで脚痩せはできる?」 「逆に脚が太くなるって噂を聞いたけど本当?」 このようにお悩みの方もいるのではないでしょうか。 結論から言うと、フィットネスバイクで脚痩せは可能です。しかしやり方を間違えると、一向に効果を実感できなかったり、逆に脚が太くなったりする可能性もあります。 今回はフィットネスバイクで脚痩せするための漕ぎ方や、注意点を解説します。フィットネスバイクで脚痩せしたいと考えている方は参考にしてください。
「フィットネスバイクの正しい使い方がわからない」 「フィットネスバイクでトレーニングしているけど、イマイチ効果を感じない」 このようにお悩みの方もいるのではないでしょうか。
ランニングマシンの特徴
ランニングマシンは、フィットネスバイクに比べて全身運動の要素が強いです。ウォーキングやランニングは姿勢の維持や腕を振るために、上半身の筋肉も多く使われています。
豊富なバリエーションで運動できるのもランニングマシンのメリットです。スピードだけでなく傾斜も設定でき、坂を登るような高い負荷の運動もできます。
ただし、フィットネスバイクと比べて膝への負担が大きいため、最初は軽めの運動から始めるようにしましょう。膝への負担を軽減する衝撃吸収クッションが入っている製品もあるので、運動に慣れていない方はそちらを検討してもいいでしょう。
デメリットは大型のマシンが多く、ある程度広いスペースが必要になる点です。
また、音や振動が発生しやすいことにも注意しておく必要があります。とくに集合住宅にお住まいの方は、夜間の使用は避けるなど時間帯に配慮しましょう。
フィットネスバイクとランニングマシンの消費カロリーを比較
運動の消費カロリーは、メッツ(METs)という単位を用いて計算できます。
消費カロリー(kcal)=METs×体重(kg)×運動時間(時間)×1.05
メッツとは、安静時を1として「安静時と比較して何倍のエネルギーを消費するか」という運動強度を表した数値です。
メッツを用い、フィットネスバイクとランニングマシンの消費カロリーの目安を解説します。
フィットネスバイクの消費カロリー計算
フィットネスバイクは、ペダルの負荷(重さ)や漕ぐスピードを上げることで、運動強度を高められます。
ただし、負荷を上げすぎると脚の筋トレ(無酸素運動)になってしまうので注意しましょう。無理なく20分以上続けられるくらいの負荷がおすすめです。
フィットネスバイクで運動する際の心拍数・メッツの目安は以下のとおりです。
<フィットネスバイクのMETs目安>
運動の目的 | 心拍数の目安※ | METsの目安 |
---|---|---|
ウォーミングアップ | 最大心拍数の50~60% | 3.5METs |
ダイエット | 最大心拍数の60~70% | 4.8METs |
体力向上 | 最大心拍数の70~80% | 6.8METs |
※最大心拍数は220から年齢を引いた数値が目安です。
メッツを使って計算すると、30分運動した際の消費カロリー目安は以下のとおりです。
<フィットネスバイクで30分運動した際の消費カロリーの目安>
負荷/体重 | 50kg | 60kg | 70kg | 80kg |
---|---|---|---|---|
3.5METs | 91kcal | 110kcal | 128kcal | 147kcal |
4.8METs | 126kcal | 151kcal | 176kcal | 201kcal |
6.8METs | 178kcal | 214kcal | 249kcal | 285kcal |
「フィットネスバイクは消費カロリーが少ないって本当?」 「ダイエットにはあまり効果がないの?」 このようにお悩みの方もいるのではないでしょうか。 結論から言うと、フィットネスバイクは自宅でできるトレーニングの中では消費カロリーが高い部類です。 天候や時間に関係なく体を動かせるため、自宅でダイエットをしたい方や運動不足を解消したい方におすすめです。
ランニングマシンの消費カロリー計算
ランニングマシンでは、傾斜を設定したり、速度を上げたりすることで消費カロリーを増やせます。
いきなりスピードを上げ過ぎると、落下や転倒などの危険があるため、少しずつ上げていくようにしましょう
ランニングマシンで運動する際のメッツの目安は以下のとおりです
<ランニングマシンのMETs目安>
運動 | メッツ |
---|---|
ウォーキング | 4METs |
ジョギング | 7METs |
ランニング | 8.3METs |
メッツを使って計算すると、30分運動した際の消費カロリー目安は以下のとおりです。
<ランニングマシンで30分運動した際の消費カロリーの目安>
負荷/体重 | 50kg | 60kg | 70kg | 80kg |
---|---|---|---|---|
4METs | 105kcal | 126kcal | 147kcal | 168kcal |
7METs | 183kcal | 220kcal | 257kcal | 294kcal |
8.3METs | 217kcal | 261kcal | 305kcal | 348kcal |
「フィットネスバイクは消費カロリーが少ないって本当?」 「ダイエットにはあまり効果がないの?」 このようにお悩みの方もいるのではないでしょうか。 結論から言うと、フィットネスバイクは自宅でできるトレーニングの中では消費カロリーが高い部類です。 天候や時間に関係なく体を動かせるため、自宅でダイエットをしたい方や運動不足を解消したい方におすすめです。
フィットネスバイクとランニングマシンはどっちが良い?
フィットネスバイクとランニングマシンのどちらを選ぶべきかは、人それぞれ異なります。
フィットネスバイクが向いている方 | ランニングマシンが向いている方 |
---|---|
・運動不足解消や健康維持が目的の方 ・体重が重く、膝などの関節が不安な方 ・マシンを置くスペースがあまり広くない方 ・運動時の騒音などが気になる方 |
・走ることが好きな方 ・体力・持久力の向上が目的の方 ・マシンを置くスペースが十分にある方 ・騒音対策などがしっかりできる方 |
詳しく解説していきます。
フィットネスバイクが向いている人
フィットネスバイクは、運動不足解消や健康維持の目的で運動を始めたい方に向いています。ランニングマシンと比べて膝や関節への負担が小さく、運動に慣れていなくても怪我のリスクが少ないからです。
フィットネスバイクは自転車を漕ぐ運動のため、体重は負荷に関係なく、運動が久しぶりの方でも無理なく始められます。
また、部屋にマシンを置くスペースが限られている方にもおすすめです。フィットネスバイクはランニングマシンよりもコンパクトな製品が多く、中には折り畳めるものもあるため、使わないときは収納しておけます。
運動時の音も静かであり、騒音対策の必要がないのもメリットです。
ランニングマシンが向いている人
ランニングマシンは走ることが好きな方や、体力や持久力、心肺能力の向上を目的とする方に向いています。フィットネスバイクよりも全身を大きく使え、傾斜やスピード調整などで運動の負荷を上げやすいからです。
ウォーキングやジョギングなど、運動のバリエーションが多いのもメリットです。
ただし、フィットネスバイクと比べて広めのスペースが必要なため、マシンを設置できる場所があるかどうか、しっかり確認しておく必要があります。また、音や振動が発生しやすいため、アパートやマンションなど集合住宅にお住まいの方は騒音対策が必要です。
フィットネスバイクとランニングマシンは目的や住環境にあわせて選ぼう
フィットネスバイクとランニングマシンは、どちらも天気に関係なく、屋内で有酸素運動ができる便利なマシンです。どちらが良いかは、目的や住環境によって異なります。
まずは軽めの運動から始めてみたい方や、騒音や設置スペースなどの関係でランニングマシンの設置が難しい方はフィットネスバイクがおすすめです。
逆に、騒音や設置スペースなどの問題が解決できる方は、ランニングマシンにしておく方が運動のバリエーションも多く、より本格的な運動ができるでしょう。