ランニングマシンの消費カロリーの目安|計算方法と消費量の増やし方
「ランニングマシンってどのくらいカロリーを消費できるの?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
ランニングマシンは室内での運動ですが、外を歩いたり走ったりするのと消費するカロリーはほとんど変わりません。
今回はランニングマシンでどのくらいカロリーを消費できるのかを解説します。カロリー消費量の増やし方も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
目次
ランニングマシンの消費カロリーを求める方法と運動ごとの目安
ランニングマシンの消費カロリーの求め方を解説したうえで、次の3つの運動ごとに消費カロリーの目安を紹介します。
- 散歩
- ウォーキング
- ランニング
ランニングマシンの消費カロリーを求める方法
ランニングマシンの消費カロリーは「METs(メッツ)」を使って求めます。
METsとは身体活動の強度を表す単位のことです。安静時を1とした場合、対象の運動で何倍のエネルギーが消費されるかを示します。
消費カロリー(kcal)は「1.05×(METs×時間)×体重(kg)」で求められます。METsの値は運動によって異なります。
それでは、実際に消費カロリーを計算してみましょう。
ランニングマシンの消費カロリーの計算と目安
ランニングマシンの消費カロリーを、次の運動ごとに計算します。
- 散歩
- ウォーキング
- ランニング
散歩
散歩のMETs:2METs
体重60㎏の人が1時間散歩した場合、消費カロリーは次のようになります。
<体重60kgの場合の消費カロリー>
1.05×(2×1)×60=126kcal
体重60kgの人が1時間散歩をすると、126kcal消費します。下記の表に、運動時間と体重ごとに散歩の消費カロリーの目安をまとめました。
<散歩の消費カロリーの目安>
時間/体重 | 50㎏ | 60㎏ | 70㎏ | 80㎏ |
---|---|---|---|---|
15分 | 26.2kcal | 31.5kcal | 36.7kcal | 42kcal |
30分 | 52.5kcal | 63kcal | 73.5kcal | 84kcal |
45分 | 78.75kcal | 94.5kcal | 110.2kcal | 126kcal |
1時間 | 105kcal | 126kcal | 147kcal | 168kcal |
2時間 | 210kcal | 252kcal | 294kcal | 336kcal |
例えばご飯1杯分(168kcal)のカロリーを消費しようとすると、体重60kgの人は1時間半くらい歩く必要があります。
ウォーキング
ウォーキングのMETs:3.5METs
体重60㎏の人が1時間ウォーキングを行った場合の消費カロリーは次の通りです。
<体重60kgの場合の消費カロリー>
1.05×(3.5×1)×60=220.5kcal
体重60kgの人が1時間ウォーキングを行うと、220.5kcal消費します。体重と運動時間ごとに消費カロリーの目安をまとめました。
<ウォーキングの消費カロリーの目安>
時間/体重 | 50㎏ | 60㎏ | 70㎏ | 80㎏ |
---|---|---|---|---|
15分 | 45.9 kcal | 55.1kcal | 64.3kcal | 63kcal |
30分 | 91.8 kcal | 110.2kcal | 128.6kcal | 147kcal |
45分 | 137.7 kcal | 165.3kcal | 183.7kcal | 220.5kcal |
1時間 | 183.7 kcal | 220.5kcal | 257.2kcal | 294kcal |
2時間 | 367.4 kcal | 441kcal | 514.5kcal | 588kcal |
散歩と比べて、ウォーキングでは約1.5〜2倍のカロリーを消費します。少し早歩きを意識するだけでも、消費カロリーを増やせます。
ランニング
ランニングしたときのMETsは、時速と同じくらいです。例えば時速8kmで走れば8METs、時速12kmで走れば12METsとなります。
体重60㎏の人が時速8kmでランニングを行うと、消費カロリーは次のようになります。
<体重60kgの場合の消費カロリー>
1.05×(8×1)×60=518.4kcal
時速8kmでランニングしたときの消費カロリーを、時間と体重ごとに表にまとめました。
<ランニング(時速8km)の消費カロリーの目安>
時間/体重 | 50㎏ | 60㎏ | 70㎏ | 80㎏ |
---|---|---|---|---|
15分 | 105kcal | 126kcal | 147kcal | 168kcal |
30分 | 210kcal | 252kcal | 294kcal | 336kcal |
45分 | 315kcal | 378kcal | 441kcal | 504kcal |
1時間 | 420 kcal | 504kcal | 588kcal | 672kcal |
2時間 | 840kcal | 1,008kcal | 1,176kcal | 1,344kcal |
ランニングマシンは時速を自分で設定できるので、時速8km以上または以下で走る場合は「1.05×(METs×時間)×体重(kg)」の式に当てはめて計算してみてください。
ランニングマシンの運動で消費カロリーを増やす方法
同じ時間運動するなら、できるだけ消費カロリーを増やしたいですよね。ランニングマシンの運動で、消費カロリーを増やす方法を3つ紹介します。
- 傾斜を設定する
- インターバルトレーニングを取り入れる
- ランニングマシンを使用する前に筋トレを行う
効率よくカロリーを消費したい方は参考にしてください。
傾斜を設定する
ランニングマシンでは傾斜を設定すると負荷が高まるため、消費カロリーが増えることが期待できます。
外を走っているとき、平坦な道よりも坂道の方がきつく感じますよね。この「きつい」という感覚は、負荷が高まっている証拠です。
傾斜は4〜8度くらいに設定すると、野外の自然な坂道を再現できます。ランニングマシンでの消費カロリーを増やしたい方は、傾斜をつけて負荷を高めましょう。
インターバルトレーニングを取り入れる
効率的にカロリーを消費したいときは「速く走る」「ゆっくり走る」を交互に繰り返す、インターバルトレーニングを取り入れるのがおすすめです。負荷をあげつつ運動時間を長くできるため、脂肪が燃焼しやすくなります。
走る時間は自由ですが、「速く走る」と「ゆっくり走る」の時間は同じにしましょう。例えば1分速く走ったら、そのあとは1分ゆっくり走ります。
走る速度に強弱をつけることで、高負荷でも運動を続けやすくなります。
ランニングマシンを使用する前に筋トレを行う
ランニングマシンを使用する前に、筋トレを行うのも効果的です。筋トレをすると一時的に成長ホルモンが分泌され、脂肪を燃焼しやすくなります。
また筋肉がつくと基礎代謝が上がるため、日常的に消費できるカロリーが増えます。できるだけ大きな筋肉を鍛えると、効率よく基礎代謝を上げられるでしょう。
【基礎代謝を上げるのにおすすめの筋トレ】
- バックエクステンション(背筋運動)
- スクワット
- ヒップリフト
- プランク
上記の筋トレは背中やお尻、太ももなどの大きな筋肉を鍛えられます。脂肪燃焼効果を狙う場合は、ランニングマシンを使用する前に筋トレを行いましょう。
ランニングマシンの消費カロリーに関するよくある質問
ランニングマシンの消費カロリーに関するよくある質問をまとめました。
ランニングマシンと外での運動では消費カロリーに差はある?
速度と運動時間が同じなら、消費カロリーは同じになります。ランニングマシンの方がカロリーの消費効率が悪いということはないため、継続しやすいほうを選択すると良いでしょう。
「天候に左右されたくない」「好きなタイミングで運動したい」といった方には、室内で運動できるランニングマシンがおすすめです。
ランニングマシンに表示される消費カロリーは正しい?
消費カロリーの表示はおおむね正しいと考えて問題ありません。
多くのランニングマシンは、体重を入力すると消費カロリーが計算されます。METsを利用し、体重と運動時間から消費カロリーを自動計算する仕組みです。
ランニングマシンの消費カロリーを効率よく増やそう
ランニングマシンの消費カロリーは、走る速度や体重、運動時間によって左右されます。
例えば体重60kgの人なら、以下が目安です。
運動の種類 | 1時間の消費カロリー |
---|---|
散歩 | 126kcal |
ウォーキング | 220.5kcal |
ランニング | 504kcal |
天候や時間に左右されないランニングマシンは、自宅で運動するのに最適です。今回紹介したコツを参考にして、効率よくカロリーを消費しましょう。